横浜国立大学理工系教職員や同窓会の皆様には当財団の運営にご協力をいただき有難うございます。心からお礼を申し上げます。
さて5月8日をもって新型コロナはインフルエンザと同じ2類から5類となり、一応の終息宣言が出されましたが、町ではまだまだマスク姿が目につきます。横浜工業会では、今年は3年ぶりに学術研究等助成金贈呈式・講演会を開催し、助成対象の方々や団体の栄誉を称え賞状等をお渡しする事に致しました。昨年・一昨年は贈呈式を中止とし、郵送での対応を余儀なくされたので、今年対面での開催ができることはご同慶の至りです。コロナの収束を踏まえて慎重にではありますが、大学の行事も新入生入学式や卒業式が対面で開催されるようになりました。久しぶりに卒業式に参列させていただきましたが、これまで使用していた横浜文化体育館が建て替え中でしたので、パシフィコ横浜ノース(収容3000人)や国立大ホール(収容5000人)での開催でしたが、参列者としては新鮮な感動を感じることができました。
来年は、横浜国立大学教育学部の前身である教員養成所の開設から150年、横浜国立大学となってから75年を迎えます。多くの方々は大学を卒業して65歳くらいまで仕事をされるでしょうから、40年~45年は横浜国立大学の看板を背負って生きてゆくことになります。出身大学である横浜国立大学が将来どのようなポジション・評価になっているのか大いに気になるところです。
ここ数年、横浜国大の世界大学ランキングは徐々に低下傾向であり、「世界水準の研究大学」を目指すためには、これに歯止めをかけV字回復が必要です。
ここ数年の当財団の横浜国立大学理工系大学院への年間の助成規模は、基本財産約5.5億円の運用益である1,300万円をベースにした学術研究等助成事業を行っています。今後は寄付の受け入れにも注力する時期に来ていると感じています。短期留学でも海外に行き見聞を広めることは先々役に立つので、以前のような研究者の海外派遣助成・インターンシップ派遣助成の復活を図ります。無論海外からの研究者招聘助成も復活を期待します。
最後に賛助会員の皆様のご支援に対し紙面を借りてお礼を申し上げます。また、理工系同窓会の会員の皆様にも賛助会員への御登録とご寄付をご検討いただければ幸いでございます。
令和5年5月
公益財団法人 横浜工業会
理事長 永井孝雄